長島農場
STAFF VOICE
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牛さんがリラックスできる環境をつくり
最高の格付けにこだわり続けたい。長島農場長平通 豊
畜産業の面白さは結果が如実に出るところ。こだわりたいのは牛肉の最高ランクの格付けを獲得し続けていくことです。牛さんがリラックスできる環境をつくることが、結果につながると信じて、日々研鑽を重ねています。長島農場は1000頭の農場なので、チームみんなで情報を共有し、同じ意識を持って仕事に取り組んでいくことが大切です。牛さんの状態を見極めて適切な餌やりをすること。寝床の清潔さを保つこと。天候や気温の変化に素早く対応すること。慣れてくれば要領はよくなりますが、生きもの相手の仕事は一日として同じことがありません。だからいつも新鮮な目を保つこと、変化を敏感に感じ取ることが大事だと思っています。石原牛は格付けで高いランクを安定して獲得していますが、それが決して当たり前ではないこと。難しいことは現場にいる自分たちが一番わかっています。だからこそ結果にこだわり続けます。
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年間通して事故を1つでも少なくできるよう
微妙な変化も逃さないようにしています。長島農場加納 盛文
牛さんの病気を早期発見することに力を注いでいます。毎朝牛舎を回り、1頭1頭声をかけながら表情を見て、少しの変化も逃さないよう観察しています。明らかに具合が悪い牛さんは見ればすぐにわかります。でも見極めが難しい微妙な状態のときもある。食べ過ぎて寝ているだけなのか、これから病気になる徴候なのか。そうした難しい判断のとき、すぐに対処できるかどうかが、防げる事故を防げるかどうかの分かれ目になります。マル善の事故率は1%以下。業界ではかなり低い数値ですが、さらに下げることを追求したい。わたし1人の判断では限界があるので、みんなで牛さんを観察して、何かあればすぐに話し合います。人の見方はそれぞれ違い、自分が気づかないことに他の人が気づくこともあります。それがチームで働く良さ。いい結果をみんなで喜び合いたい。だからこそ、私も責任感を持って仕事に取り組んでいます。
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牛さんはみんな違う。状態を観察しながら
手を変え、品を変え、餌やりをしています。長島農場建山 広孝
今まで印刷会社や土木業などいろいろな仕事を経験してきました。生きものに関わる仕事はここがはじめて。経験は6年ほどになります。はじめはアルバイトで入りましたが、中途半端に続けられる仕事ではないとすぐに気がついて、正社員になりました。私は小さい頃から生きものに囲まれた暮らしをしていて、牛の腹の上で寝ているような子供時代でした。だから、この仕事が向いているんでしょうね。役割としては主に餌やりを担っています。牛さんにはそれぞれ個性があり、状態も違います。だから餌やりも一律でやるというわけにはいかない。牛さんが今どんな状態なのか、様子を見ながら1頭ごとに餌のやり方を変えています。チーム全体で情報を共有して、相談をしながら内容を決めています。仕事をがんばった結果は肉質のランクとして表れる。苦労も多いですが、いい結果が出たときはチームみんなで喜んでいます。
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牛さんにブラッシングをすると
満足そうな目で反応してくれるのが嬉しい。長島農場上野 満志
牛さんはかゆいところがあっても自分でかくことができません。放っておけば柵にこすりつけて体を傷つけてしまいます。そうならないよう毎日様子を見ながら、かゆそうにしているところをブラッシングしてあげます。声をかけながら牛さんの反応を見て、ちょうど気持ちいいところをブラッシングしてあげると心地よさそうな満足した目になります。それが嬉しい瞬間です。生きものと触れあう仕事がしたくてこの農場で働きはじめました。畜産業に携わる人間として、ただ可愛く飼っているだけではいけないし、結果も求めないといけない。命あるものと向き合う仕事にはやっぱり厳しさがある。でも仕事が好きだから続けていくことができます。農場の仕事は一人ではなくチームワーク。トップダウンではなく、みんなで意見を言い合いながら、提案をしてやることを決めていく。そこも好きなところです。
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仕事に行きたくないと思う日がない。
農場のみんなと語り合うことが楽しい。長島農場/堆肥部門柳迫 直人
農場の管理業務と堆肥部門を担当しています。もともと自営で農業をしていましたが、社長に誘われ農場で働くことになりました。生きものを相手にする仕事は怖いと思っていたのですが、いざ働き始めてみると牛さんと触れあうことが好きだと気づき、農場のみんなと語り合いながらできることも楽しく、仕事に行きたくないと思った日はこれまで一日もありません。とはいえ甘い仕事ではありません。毎日やるべきことを続けるのは大変だけど、日々の積み重ねは必ず結果に表れます。自分でも農業をしているので、その感覚がよくわかる。もしどこかで手を抜けば、あそこが原因だなとわかるし後悔します。だから掃除ひとつでも気を抜かずにちゃんとやる。牛さんのちょっとした変化を感じるようにする。その結果が出て、チームみんなで「よかったー!」「やったー!」と盛り上がれるときは、最高に気持ちいいですね。
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「今年もいい収穫だった!」
農家さんの声が一番の楽しみ。堆肥部門井手 光春
マル善は牛さんの排泄物から良質な堆肥を生産しています。堆肥センターに原料を運び、酵素を混ぜて消臭をしながら、約半年かけて堆肥を熟成させ管理します。そして畑の植え付け期に、長島の200以上ある契約畑にトラックで堆肥を運び、マニアスプレッダーという機械で散布をするのが私の仕事です。長島はジャガイモの栽培が盛ん。畑に堆肥を入れると土壌が良くなり、土がフカフカになってジャガイモの収穫量があがります。畑に行くには狭い道や斜めの崖道もあり、運転していて怖いこともある。でも、収穫が終わると「今年もいい収穫だったよ。おたくの堆肥を入れてよかった!」という声を農家さんからもらえる。それが一番の楽しみ。地元の農業に貢献できていることが嬉しいですね。それにマル善はみんな人柄がよく雰囲気がいいから楽しいし、元気になれる。体力が続くかぎり、何歳までも働いていきたいですね。
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インドネシアからの特定技能実習生も
石原牛の牛造りをがんばってくれています。農家出身等で牛の仕事に興味があり、石原牛を希望して働いてくれているインドネシアの特定技能実習生(5年)です。3人とも意欲が高く、非常によくがんばってくれています。宗教に関わるお祈りの時間や断食等については尊重し、作業に支障のないように行ってもらっています。
長島に寮を完備し、安心して働ける環境づくりも整えています。今後も石原牛の牛造りを一緒に磨きあげてくれるスタッフを受け入れていく方針です。写真左より
ロディ エカ
ルキ フェビヤント ヌグロホ
ワフユディン