代表からのごあいさつ

海と山に囲まれた自然豊かな鹿児島県は、日本一の黒毛和種の生産地です。近年、「鹿児島県産黒毛和牛」の美味しさは全国各地で高く評価され、和牛品評会で数々の賞に輝いています。私たちマル善は、鹿児島県北西部、阿久根と長島で農場を営み、30年以上にわたり牛飼いの技を磨き抜いてきました。現在では、等級5が86％、BMSナンバー10以上がおよそ7割（2020年実績）という、極めて高いレベルの黒毛和牛を安定して供給しています。この度、マル善が培ってきた牛飼いの技術の集大成である最高品質の黒毛和牛を「石原牛」として提供していくことになりました。

「石原牛」は、私が牛飼いとしての修行をした長野県の「村沢牛」に源を発します。希少で幻の和牛と謳われる「村沢牛」。その神髄は、手間暇をかけ、牛の能力を最大限に引き出す飼育方法にあります。餌の配合、腹づくり、ストレスを与えない肥育環境等々。成長を牛任せにするのではなく、一頭一頭と向き合い、じっくり手をかけて牛をつくっていく。そうした「牛造り」には大きな手間がかかり、簡単には真似をすることができません。だからこそ、私は村沢方式の継承にこだわり、長年情熱を傾けて、最高品質の「牛造り」に取り組んできました。

「石原牛」の美味しさの秘密は甘く口溶けのよい脂です。身体に良いオイルと言われるオメガ３脂肪酸を豊富に含み、味の良さはもちろん、安心してお召し上がりいただける健康な和牛です。肥育は20カ月600日、１日１日を丁寧に積み重ねて行われます。血統や餌へのこだわり、静かで清潔な牛舎、万全の管理体制、スタッフたちの日々の細やかな気配りの成果である「石原牛」を、ぜひご堪能ください。